ランチェスター戦略

ランチェスター戦略と聞いて懐かしく思う人もいるかもしれません。

弱者が強者に戦いを挑む際の戦略論として知られています。

 

私が初めてその名を耳にしたのは、新社会人となった新人研修の場でしたが、

ビジネスの場ではこんな兵法のようなものを学ぶ必要があるのかと妙に感心した記憶があります。

 

私が入った会社は、当時AV業界2位で(オーディオ・ビジュアルです、念のため)、首位のP社にまさにランチェスター戦を挑んでいたのだと思います。

実は、当時圧倒的NO.1だったP社のみならずオーディオ業界はその後総崩れとなっていくのですが、それはまたいずれ書きます。

本題は十数年ぶりに読み返した「マンガで読むランチェスター戦略」という本がとても刺激的だった、という話です。

今更かな?と思いつつめくったページですが、どっこい今でも非常に有益な内容がつまっていると感じました。

 

そもそも、新しいことを始めたり、何かチャレンジするような場合には、どうしたって弱者という立場に身を置くわけで、別段ビジネスマンではなくとも役に立つ情報だと思った次第です。少しご紹介させて頂きます。

 

◆弱者は一対一で闘え、局地戦に持ち込め

 数の多い強者に勝つためには、一騎討ちに持ち込む必要があります。

 そのためには弱者は戦力を分散させず、狭い地域で(ニッチな分野)闘わなければなりません。

 

◆死角を見つけよ

 いきなり大きなマーケットに出て行けば、強者にたたきつぶされるのが関の山です。

 なるべく広告効果の出ないエリア、例えば県境、死角を探すことが重要です。

 

◆一点突破を狙え

 新参だったトワイニング紅茶は、リプトンと日東の二強が占める紅茶業界で成果をあげた手法です。

 その戦略は、①販路は高島屋のみ ②ギフト限定 ③化粧箱のみ、まさに一点集中で成功したのです。

 

◆小さな地域 または ジャンルでのナンバー1をめざすこと

 ナンバー1の条件はシェア40%です。そこまで達するまで一点を攻め続けるのです。

 

営業活動で言えば、大きな街でいかにも顧客が沢山存在しそうなエリアは強者にすでに陣取られており、

むしろその周囲の小さな、そして交通網も不便なエリアを攻略の足がかりとすると良いのでしょう。

 

なかなか難しいことですが、日々の実際の活動に、少しでも活かすことができたなら十分価値があると思います。

近々、孫子の兵法も読んでみたいと思います。